あなたは毛周期という言葉を聞いたことはありますか?
あまり聞かない言葉だとは思いますが、実は、毛周期は毛が生えている人であれば全員が持っているものでもあるのです。
本記事では、脱毛にも大きくかかわってくるこの毛周期について、
- どんな意味の言葉なのか
- 脱毛にどんな影響があるのか
解説していきます。脱毛を検討している方は重要な知識になるので、しっかりと押さえておくようにしましょう!
毛周期とは、毛の生え変わるサイクルのこと
私たちの体に生えている毛は、普段あまり意識しないですが、毎日のように抜け、新しく生えてきていることを知っていましたか?
これは発毛にかかわる、毛母細胞が活動と休眠とを繰り返しているからです。毛周期とは、この毛の生え変わるサイクルのことを指します。
活動期には、毛母細胞は盛んに分裂します。この状態が毛周期で言う毛の生える周期に当たり、これによって、体毛が生み出されたり長く伸びたりします。
一方、毛母細胞が疲れて力を失うと、次の活動期に向けて元気を取り戻すために休眠します。
毛母細胞の活動が停止するため、当然毛は生えず、伸びることもなくなります。最終的には、体毛は抜け落ちてしまいます。
そして、時間をかけて休眠から目覚めた別の毛母細胞が、抜けていった毛に代わる新しい毛を生やすのです。
このように
- 活動期の毛母細胞が毛を生やす
- つかれた毛母細胞が休眠し毛が抜ける
- 十分に休眠した毛母細胞が新しい毛を生やす
この3つのサイクルのことを毛の生え変わる周期=毛周期といい、この毛周期ががあるおかげで私たちの身体の毛は一年中なくなることがないのです。
毛周期を無視した施術ではちゃんとした脱毛効果を得られない
私たちの体に生える毛は、毛周期のおかげで一年中なくなることはありません。しかし、この毛周期があるため、私たちの体表に表れている毛は、全体の毛の20~30%しかないのです。
脱毛は、フラッシュ脱毛にしろレーザー脱毛にしろ、毛が生えていなければ効果を得ることができません。しかも、抜けるのを待つ休眠中の毛ではなく、活動期の毛でなければなりません。
つまり、脱毛は体表に現れている活動期の毛にしか効果がないのです。
これが、脱毛に時間がかかる原因であり、脱毛する場合に毛周期についてちゃんと理解しておかなければならない理由でもあります。
もし、この毛周期を無視した脱毛をしてしまうと、せっかく施術しても脱毛の効果が出ず、お金も時間も無駄にしてしまうことになりますので注意しましょう。
脱毛を考えている方は毛周期のことをしっかりと理解し、毛周期合わせた脱毛プランを契約し施術することが大切です。
ムダ毛を抜くと脱毛の効果や毛周期に影響が出る
ムダ毛処理の方法として、毛抜きでの処理はかなりポピュラーな方法といえます。しかし、無理やりムダ毛を引き抜いた場合、脱毛の効果や毛周期に悪影響を与えることがあるのを知っていましたか?
そもそも、毛抜きによって無理に体毛を抜いた場合、引き抜いた毛が活動期の毛かそうでない毛かによって影響は異なります。
活動期のムダ毛を引き抜いた場合、体毛は失われますが毛母細胞はまだ活動中の状態です。そのため次々に行われる細胞分裂によって、新しい体毛がすぐに生えてきます。
しかし、また生えてきている場合でも、皮膚の中にある状態で施術しても脱毛効果を得ることはできません。脱毛は、体表にある毛に光を当てることが出来なければ効果を発揮することができないからです。
つまり、脱毛の効果の点から見ると、毛抜きで処理してしまった部分の毛は、休眠中の毛(毛母細胞)と同じ状態ということができます。
もし、短い期間での脱毛プランや回数制のプランを契約していて、契約期間・回数内に再び体表に出るまでムダ毛が伸びなければ、そのムダ毛は脱毛するできません。最悪の場合、プランの変更や契約のし直すが必要になってしまいます。
こういった理由から多くの脱毛サロンではカウンセリング時に、やってはいけないムダ毛処理方法として注意をしています。脱毛中の毛抜き処理は、良いことは一切ありませんので、何があっても行わないようにしましょう。
脱毛は毛周期がある為長期間通う必要がある
現在では体毛の処理方法として、多くの人がレーザー脱毛やフラッシュ脱毛を選択するようになっています。これらはいずれも、光の熱で毛母細胞にダメージを与え、ムダ毛が生えないようにする方法です。
そのため施術後には、新しい毛が生えることはなくなり、体毛のないツルツルとした肌で、日々を過ごすことが可能となるわけです。
しかし、脱毛は毛周期の関係から完了までに最低でも1年以上の時間がかかるというデメリットが存在します。毛周期の期間は部位によって異なるのですが、約2ヶ月かけて回復します。多くのサロンが2~3か月に1回の施術としている理由がこれです。
- 新たな体毛が生えそろった時点で、施術を行い毛母細胞にダメージを与える
これを繰り返すことで毛母細胞にダメージを与えていき、最終的にほぼすべての毛母細胞にダメージを与え、毛が生えないようにすることで脱毛は完了します。
上記の通り、体表にある毛の割合は、全体の20~30%です。単純計算で、4回~5回の施術が必要となり、期間は最短でも8か月~10か月は必要となります。
しかし、実際には照射していない(施術できていない)毛があったり、施術したけど十分なダメージを与えられなかった場合もある為回数も期間も増えてしまうのが現状です。
これから脱毛しようと考えている方は、脱毛に時間がかかるのは毛周期によるもので、施術の回数を増やせばいいのではないということを理解しておきしましょう。
まとめ
すべての毛には毛周期という、毛の「生え変わるサイクル」があります。そのため、私たちの体表に生えている毛の数は、実は全体の20%程度しかありません。
そのため、「脱毛しよう!」と思って施術しても、一回の施術では最大で全体の20%程度のムダ毛にしか効果がない状態になってしまっています。また、厄介なことに、1回のサイクルにかかる時間は部位によって異なるため、5回の施術で脱毛完了とならないのが現実です。
これから脱毛をする方は、毛周期を自分でコントロールすることは不可能なため、脱毛完了までには1年~2年の時間がかかると理解しておきましょう。
また、毛周期を無視した脱毛(短期間で何度も施術するなど)は効果がないだけでなく、費用や時間の無駄となってしまいます。脱毛を早く終わらせたい人こそ、
- 毛周期を理解し、最適なタイミングで施術する
- 毛抜きなどの悪影響のあるムダ毛処理をしない
- 焦らずじっくり脱毛サロンに通う(途中でやめたりしない)
こういった点に気を付けて脱毛することが大切です。
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